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中国語の4つの声調をわかりやすく解説
Maca Laoshi, 中国語教師
2026年10月20日更新 · 約8分で読めます
標準中国語には四つの声調と軽声があります。第1声は高く平ら(mā)、第2声は上がり(má)、第3声は低く(mǎ)、第4声は強く下がります(mà)。軽声は短く軽い音です(ma)。声調が変わると言葉が変わり、妈 mā は「お母さん」、马 mǎ は「馬」です。コツは、単語ごと聞いてまねすること、そして三つの変調のルール(第3声の連続、不、一)を知っておくことです。
四つの声調と軽声
声の高さを、1(いちばん低い)から5(いちばん高い)の5段階で考えてみましょう。表の数字は、それぞれの声調で声がどこを通るかを表しています。
| 声調 | どんな音か | 高さ | 例 |
|---|---|---|---|
| 第1声 | 高く平ら。同じ高さの音をまっすぐ伸ばす | 5 → 5 | 妈 mā、お母さん |
| 第2声 | 上がる。「えっ?」と聞き返すときのように | 3 → 5 | 麻 má、麻(アサ) |
| 第3声 | 低く下がり、文末や強調するときは、そのあとまた上がる | 2 → 1 → 4 | 马 mǎ、馬 |
| 第4声 | 命令するときのように、高いところから一気に強く下がる | 5 → 1 | 骂 mà、叱る |
| 軽声 | 短く軽い。高さは前の音節によって決まる | — | 吗 ma、疑問の助詞 |
4つの声調を聞いてみよう
音節をタップすると音声が流れます(Macalaoshiアプリの合成音声)。
第3声を最後まで完全に発音することは、ほとんどありません。文の中でほかの声調の前に来ると、低いまま上がらずに発音します。言語学ではこれを「半三声」と呼びます。
日本語のアクセントとの違い
日本語にも、東京の発音の「雨」(あ↘め)と「飴」(あ↗め)のように、音の高低で言葉を区別する仕組みがあります。ただ、日本語のアクセントは、単語のどこが高くどこが低いかというパターンです。中国語では、一つひとつの音節が自分の声調を持ち、しかも一つの音節の中で声が上がったり下がったりします。二音節の単語なら、二つの声調を順番に言う必要があります。「高い・低い」の2段階で考えるのではなく、声の動きの形で覚えましょう。
ピンインでの声調記号のつけ方
声調は、音節の主な母音の上に記号をつけて表します(ā á ǎ à)。軽声には記号をつけません。どの母音につけるかは次のとおりです。
- a か e があれば、その上:hǎo、xiè。
- ou なら o の上:dōu。
- それ以外は、最後の母音の上:duì、liù。
- i につけるときは、上の点の代わりに記号を書く:nǐ。
声調の変化(変調)
次に来る音節によって声調が変わるルールが三つあります。ピンインではもとの声調を書きますが、一と不の変調は、多くの学習教材が変化したあとの声調で表記しています。たとえばHSKの公式語彙リストは一起 yìqǐ、不客气 bú kèqì と書きますが、第3声が続くときの変調は表記せず、水果は shuǐguǒ と書きます(発音は shuíguǒ)。
1. 第3声が二つ続くとき
前の第3声を第2声で発音します。你好は nǐ hǎo と書いて、ní hǎo と言います。很好(hěn hǎo、とてもよい)も同じで、hén hǎo と聞こえます。
2. 不の声調
不(bù、〜ない)は、第4声の前で第2声になります。不是 bú shì(〜ではない)、不要 bú yào(いらない)。ほかの声調の前では bù のままです。不好 bù hǎo(よくない)。
3. 一の声調
| どんなとき | 発音 | 例 |
|---|---|---|
| 単独、数を数えるとき、序数 | yī | 第一 dì yī、1番目 |
| 第4声の前 | yí | 一个 yí gè、一つ。一下 yíxià、ちょっと |
| 第1声・第2声・第3声の前 | yì | 一天 yì tiān、1日。一年 yì nián、1年。一起 yìqǐ、一緒に |
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アプリを見る軽声
多くの単語の2音節目や、助詞に出てきます。妈妈 māma(お母さん)、谢谢 xièxie(ありがとう)、吗 ma、呢 ne。力を入れずに短く言い、高さは前の音節に合わせます。
声調の組み合わせ20通り
文の中では、声調が一つだけで出てくることはなく、次の音節とつながります。しかも中国語には2音節の単語がとても多くあります。四つの声調に、2音節目の軽声を加えると、組み合わせは20通りです。それぞれによく使う単語を一つずつ挙げます。
| 声調 | 単語 | ピンイン | 意味 |
|---|---|---|---|
| 1+1 | 飞机 | fēijī | 飛行機 |
| 1+2 | 中国 | Zhōngguó | 中国 |
| 1+3 | 身体 | shēntǐ | 体、健康 |
| 1+4 | 商店 | shāngdiàn | 店 |
| 1+軽声 | 桌子 | zhuōzi | 机、テーブル |
| 2+1 | 明天 | míngtiān | 明日 |
| 2+2 | 学习 | xuéxí | 勉強する |
| 2+3 | 没有 | méiyǒu | ない、持っていない |
| 2+4 | 学校 | xuéxiào | 学校 |
| 2+軽声 | 朋友 | péngyou | 友達 |
| 3+1 | 老师 | lǎoshī | 先生 |
| 3+2 | 小时 | xiǎoshí | 〜時間 |
| 3+3 | 水果 | shuǐguǒ(発音は shuíguǒ) | 果物 |
| 3+4 | 米饭 | mǐfàn | ご飯 |
| 3+軽声 | 我们 | wǒmen | 私たち |
| 4+1 | 面包 | miànbāo | パン |
| 4+2 | 问题 | wèntí | 質問、問題 |
| 4+3 | 汉语 | Hànyǔ | 中国語 |
| 4+4 | 电视 | diànshì | テレビ |
| 4+軽声 | 谢谢 | xièxie | ありがとう |
練習のコツ
- 一音ずつではなく、組み合わせで練習する。 声調を一つだけ言うのは、ほとんどの人ができます。難しいのはつなげることです。2音節の単語から始めましょう。中国 Zhōngguó(1+2)、北京 Běijīng(3+1)、再见 zàijiàn(4+4)。
- 最初は大げさに。 第1声はしっかり高く、第4声ははっきり下げます。慣れてくると自然になります。
- 手で形を描く。 声調を言いながら空中に線を描くと、声がついてきます。
- 録音して比べる。 ネイティブや先生の音声と、自分の声を比べましょう。
- 直してもらう。 音声つきのアプリは聞くのに役立ちますが、正しく言えているかどうかは、聞いてくれる人に確かめてもらうのがいちばんです。
よくある間違い
- 第1声の終わりが下がってしまい、高いまま保てない。
- 第4声が弱すぎて、第1声のように聞こえる。
- 文の中でも、第3声をいつも上げてしまう。
- 日本語の「〜ですか?」のように、疑問文の最後で声を上げてしまう。中国語では、最後の音節の声調が変わってしまいます。疑問文にするには、日本語の「か」のように、文末に吗をつけます。
声調は、中国語が最初に難しく感じられる理由の一つです。ほかに何が難しく、何が簡単なのか知りたい人は、日本人にとって中国語は難しいかを読んでみてください。
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よくある質問
中国語の声調はいくつありますか?
四つの声調と軽声があります。第1声は高く平ら、第2声は上がり、第3声は低く、第4声は下がります。軽声は短く軽い音です。
声調を間違えるとどうなりますか?
別の言葉になってしまうことがあります。mā は「お母さん」、mǎ は「馬」です。会話では文脈が助けてくれますが、間違いが続くと通じなくなります。
你好はなぜ「ní hǎo」と発音するのですか?
第3声が二つ続くと、前の第3声を第2声で発音するからです。ピンインでは、そのまま nǐ hǎo と書きます。
ピンインの声調記号はどこにつけますか?
その音節の主な母音の上です。実際には、a か e があればその上、ou なら o の上、それ以外は最後の母音の上につけます。i につけるときは、上の点の代わりに声調記号を書きます。
日本語のアクセントと中国語の声調は何が違いますか?
日本語のアクセントは、単語の中でどこが高くどこが低いかというパターンです。中国語では一つひとつの音節に決まった声調があり、音節の中で声が上がったり下がったりします。
声調を独学で練習するコツは?
一音ずつではなく2音節の単語で聞いてまねし、自分の声を録音して音声と比べましょう。声調の組み合わせ(たとえば中国 Zhōngguó の第1声+第2声)で練習するのがいちばん効果的です。
Maca Laoshiは北京生まれ。22年以上中国語を教え、これまでに1,500人以上の生徒を指導してきました。YouTubeで9万3千人以上の登録者を持つ息子のManu Shiと一緒に、漢字を一つずつ攻略しながら自分を超えていくアプリ「Macalaoshi」を作りました。自分のアプリとこれだけのチャンネルを両方持つ中国語教師は、多くありません。
出典
- 漢語拼音方案(汉语拼音方案、1958年):四つの声調、軽声は記号なし。
- 漢語拼音正詞法基本規則(GB/T 16159-2012):声調記号の位置と、一・不の書き方。
- カリフォルニア大学バークレー校:標準中国語の声調(調値55・35・214・51)。
- San Duanmu(2005年):標準中国語の音韻論。第3声+第3声→第2声+第3声の変調を含む。
- 標準中国語の音韻:半三声と、一・不の変調(英語版ウィキペディア)。
- 高低アクセント:日本語のアクセントと、音節ごとに声調を持つ標準中国語の違い。
- HSK 3.0(2021年)の語彙リスト(HSK公式サイトのピンイン付き):一・不の変調は表記(一起 yìqǐ、不客气 bú kèqì)、第3声の連続は表記なし(水果 shuǐguǒ)。声調の組み合わせ表の単語もここから選び、问题(HSK2級)以外はすべてHSK1級。
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