ガイド › HSKと中検の違い

HSKと中国語検定(中検)の違い:級・日程・料金・選び方

Maca Laoshi

Maca Laoshi, 中国語教師
2026年10月25日更新 · 約8分で読めます

マークシートの解答用紙の上に置かれた鉛筆
写真: Nguyen Dang Hoang Nhu / Unsplash
結論

中国で学ぶ、働く、奨学金を受けるならHSK、日本の大学・企業での評価や、翻訳・通訳の力を測りたいなら中検が向いています。どちらも中国語の試験ですが、主催者も級の数え方も違います。HSKは数字が大きいほど難しく、中検は逆に1級が最高です。迷ったら、成績を出す先(大学、会社、奨学金)の要件を確認するのが先決です。

2つの試験の基本の違い

数字は、2026年10月25日に確認した公式サイトの情報です。受験料や日程は改定されることがあります。

HSK(漢語水平考試)中検(中国語検定試験)
主催中国教育部の中外语言交流合作中心。日本での実施はHSK日本実施委員会一般財団法人 日本中国語検定協会
対象世界の学習者(母語を問わない)主に日本語を母語とする学習者を想定した出題
級現行は1〜6級(新HSKは9級)。数字が大きいほど難しい準4級、4級、3級、2級、準1級、1級。1級が最高
実施回数日本では2026年は1月から12月まで、ほぼ毎月、複数回年3回(3月・6月・11月)。1級は11月のみ
形式筆記試験(マークシート)。口頭試験(初級・中級・高級)は別。1・2級は作文なし全級でリスニングと筆記。マークシートと一部記述式。準1級・1級は二次試験(面接)あり
翻訳問題なし(現行の公式案内では出題内容に含まれない)全級で中国語→日本語、日本語→中国語の翻訳を出題
2026年度の主な日程日本実施委員会の一覧を参照(2026年は11月7日、22日、23日、12月13日など)第119回 2026年11月22日、第120回 2027年3月28日、第121回 2027年6月27日

表の「翻訳問題:なし」は、HSK日本実施委員会の各級の紹介にある出題内容(リスニング、読解、作文)に翻訳が含まれていないことを根拠にしています。

級の順番と難しさ:数字の向きが逆

いちばん混乱しやすいのが、級の数え方です。HSKは6級(新HSKは9級)が最高、中検は1級が最高で、準4級が入門です。同じ「1級」でも、HSK 1級は入門レベル、中検1級は最難関レベルです。

中検の級認定基準(公式)出題の語彙(公式)目安:現行HSK
準4級中国語学習の準備完了。基礎的知識がある基礎単語約500、日常あいさつ語約801〜2級あたり
4級中国語の基礎をマスター。平易な中国語を聞き、話せる常用語約1,0002〜4級あたり(中心は3級)
3級基本的な文章を読み書きでき、簡単な日常会話ができる常用語約2,0004〜5級あたり
2級複文を含むやや高度な文章を読め、日常的な話題で会話できる日常生活全般及び社会生活の基本的事項の中国語5〜6級あたり
準1級実務に即従事しうる能力。通常の文章の中日・日中翻訳と簡単な通訳新聞・雑誌・文学作品・時事用語など6級あたり
1級高いレベルで中国語を駆使しうる能力。複雑な内容の通訳・翻訳新聞・雑誌・文学作品・時事用語など(難度が高い)現行HSKの範囲を超える

右端の列は、中検の公式ページにある「難易度対応表」(画像)を読み取った目安(目安)です。協会自身が「試験の目的も出題形式も異なるため厳密な比較はできない」と断っています。この対応表は現行のHSK(6級制)との比較で、新HSK 3.0との対応表は見つかりませんでした。

現行HSKの語彙量の目安は、HSK日本実施委員会によると、1級150語、2級300語、3級600語、4級1,200語、5級2,500語、6級5,000語以上です。新HSKのシラバスでは、語彙が増えます(下の節)。級ごとの語彙の増え方は新版HSK1級の単語一覧、HSK2級の単語、どのHSK級が必要かも参考にしてください。

中国語力をチェック

アプリ「Macalaoshi Flashcards」で中国語を伸ばそう。単語と漢字1,300以上をこんなふうに練習できます。

アプリを見る

受験料の比較(税込)

中検受験料HSK(筆記)受験料
準4級3,800円1級3,850円
4級5,800円2級5,060円
3級6,800円3級6,600円
2級8,800円4級7,920円
準1級11,800円5級9,900円
1級13,800円6級11,550円

表は並べて見やすくしただけで、同じ行の級が同じ難しさという意味ではありません。HSKの口頭試験は初級6,050円、中級7,150円、高級8,250円です。中検の準1級・1級の二次試験を免除されて受ける場合の受験料は、準1級6,000円、1級7,000円です。

合格基準と有効期限

中検:4級〜1級は、リスニングと筆記の両方が基準点に達しないと合格できません。基準点は4級60点、3級65点、2級70点、準1級75点、1級85点(各100点満点)で、難易度に応じて調整されることがあります。公式ページに、成績の有効期限の記載は見つかりませんでした。提出先に直接確認してください。

HSK:HSK日本実施委員会によると、外国人留学生が中国の大学に入学するための証明としての有効期間は、受験日から2年です。そのほかの中国語能力の証明としては有効期限がなく、提出先の扱いに従います。

新HSK 3.0と日本の状況

中国側の主催団体は、2026年12月からHSKを「HSK 3.0」に改訂すると発表しました。新HSKは9級(初級1〜3、中級4〜6、高級7〜9)で、シラバスは2025年11月に公表されています。累計語彙数は1級300語、2級500語、3級1000語、4級2000語、5級3600語、6級5400語、7〜9級は共通で11000語です。手書きの出題は2級からです(詳しくは手書きの必要性)。

日本の状況について、HSK日本実施委員会は2026年10月2日に次のように案内しています。2026年内に日本国内で実施するHSKは従来どおり現行の試験(HSK 2.0)で、試験内容・試験時間・受験料も変わりません。2027年以降の実施は中国の試験本部と最終調整中で、導入時期や形式は決まり次第公式サイトで知らせるとしています。2026年9月20日には、HSK 3.0のトライアル試験が日本でも実施されました。つまり、2027年以降の日本での新HSKの形式や料金は、現時点では確定していません。

中検は、公式ページで6つの級・年3回の実施が案内されています(2027年3月28日、6月27日の日程も掲載済み)。

目的別の選び方

目的向いている試験理由(公式情報より)
中国の大学・大学院に留学したい、奨学金に応募したいHSKHSK日本実施委員会は、中国の大学への留学時にHSKの成績提出を求められることがあると案内。中国政府奨学金の中国語プログラムでは、学部でHSK 3、修士・博士でHSK 4が公告に挙がっている
中国や中国企業で働きたいHSK中国政府公認の試験として、中国国内の就職・転職や、日本企業の中国現地法人での勤務条件に使われると説明されている
日本の大学の入試・単位認定・交換留学に使いたい中検またはHSK中検の公式ページは、大学での入試条件、単位認定、交換留学の選抜基準としての活用を挙げる。どちらを認めるかは大学ごとに異なるため、志望先に確認
日本企業の採用や人事評価に使いたい中検またはHSK中検は企業の採用条件・人事評価での活用を、HSKは採用条件・昇進を挙げる。応募先がどちらを重視するか確認
翻訳・通訳の力をつけたい、通訳案内士を目指す中検全級で翻訳問題があり、準1級・1級には二次試験がある。1級合格者は通訳案内士試験の外国語筆記試験が免除される
会話やリスニングを世界共通の基準で示したいHSK(必要なら口頭試験も)HSKは世界共通の基準を意識して設計された試験で、会話形式の問題やリスニングに重点がある、と日本実施委員会が説明している
繁体字で解答したい中検中検の記述式の解答は、準4級を除き、簡体字・繁体字のどちらでも可(字体の混用は減点)

両方を受けることもできます。目的に合わせて使い分けてかまいません。日本語の漢字を知っていることは、中検が前提にしているとおり、読解で有利に働きます(漢字を知っていれば中国語は読める?参照)。

はじめの一歩

Macalaoshiのやり方

Macalaoshiでは、HSK 1〜4の1300以上の単語と漢字を、女帝に挑む挑戦として学びます。正解した字はレベルが上がり、間違えた字は復習のために戻ってきます。書き取りモードでは漢字を一画ずつ、正しい筆順で書けるので、HSKの手書き問題にも、中検準4級の簡体字の書き取りにも役立ちます。

HSKと中検の日程・料金・形式は変わることがあります。申し込む前に、HSK日本実施委員会と日本中国語検定協会の公式サイトで最新の情報を確認してください。

Macalaoshiアプリのアイコン

Macalaoshi Flashcardsで中国語を伸ばそう

Maca Laoshiが作った漢字アプリ。音声・ピンイン・一画ずつの書き取りつき。

  • 1,300+単語と漢字
  • HSK1〜4級レベル別
  • 無料で始められる
一画ずつ書く書き取りモード ボスとのバトル 進捗と連続記録 作者のMacaとManu
無料でダウンロード
App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう

私たちの歌で覚えよう

Macalaoshiのために作った歌です。一緒に歌うと、楽しく発音の練習や単語の復習ができます。

私の心の灯台 · 我心里灯塔

私の心の灯台 我心里灯塔

君と一緒に学ぶ · 跟你一起学

君と一緒に学ぶ 跟你一起学

よくある質問

HSKと中検の一番大きな違いは何ですか?

HSKは中国政府系の機関が主催する世界共通の試験で、中検は日本の協会が日本語母語話者向けに作った試験です。中検は全級に中国語と日本語の翻訳問題があり、準1級・1級には二次試験(通訳など)があります。

HSKと中検は、数字の大小の意味が逆ですか?

はい。HSKは数字が大きいほど難しく、6級が最高です(新HSKは9級まで)。中検は準4級が入門で、1級が最高です。同じ「1級」でも、HSK 1級は入門、中検1級は最難関です。

中検は年に何回ありますか?

年3回、3月・6月・11月です。1級は11月のみで、準1級・1級は一次試験に合格すると二次試験があります。

HSKの成績はいつまで有効ですか?

HSK日本実施委員会によると、外国人留学生が中国の大学に入学するための証明としては受験日から2年です。そのほかの証明としては有効期限は設けられていないため、提出先に直接確認します。

日本で新HSK 3.0はいつ始まりますか?

HSK日本実施委員会は2026年10月2日に、2026年内の日本国内の試験は従来の形式で実施し、2027年以降は中国の試験本部と最終調整中だと案内しています。決まり次第、公式サイトで発表される予定です。

Maca Laoshi

Maca Laoshiは北京生まれ。22年以上中国語を教え、これまでに1,500人以上の生徒を指導してきました。YouTubeで9万3千人以上の登録者を持つ息子のManu Shiと一緒に、漢字を一つずつ攻略しながら自分を超えていくアプリ「Macalaoshi」を作りました。自分のアプリとこれだけのチャンネルを両方持つ中国語教師は、多くありません。

出典